沖縄旅行記(2018年 夏)①沖縄の終戦記念日
久しぶりの更新でございます。
なぜならこの半年は転職に引っ越しと、怒涛のイベントが押し寄せましてなかなか旅行にも行けない状態でございました。
…が、ようやく再び大好きな沖縄へ‼
感慨深いことに6月23日に訪れることができました。
沖縄の終戦記念日「慰霊の日」です。
そして式典にも一般参加し、沖縄戦の酷さを改めて考えさせられる貴重な時間を過ごすことができました。
今回も恒例の宿泊したホテル情報と、戦跡巡りで再びの前田高地、前回行けなかった壕、またそこで得たとても貴重な写真など載せております。
ご興味のある方はぜひご覧くださいませ<(_ _)>
まずはメイン目的となった「平成30年沖縄全戦没者追悼式」です。
梅雨も明け、式典は沖縄らしい青空・暑さの中で執り行われました。
この日は一般車両は会場となる摩文仁の平和祈念公園周辺には近づけません。混雑回避もあるのでしょうが、おそらく安倍総理、アメリカの要人出席のためセキュリティ面でかなり厳しく制限されています。
というわけで、私達はホテルからタクシーで。許可車両とタクシーのみ平和祈念公園へ入れます。
式典は11:50から始まるのですが、一般席は席数に限りがあるようなので念の為10:00頃に到着。
この日は資料館も無料開放されています。
とにかく暑いのでとりあえず中へ。
するとまるでハリウッドスターのような、軍服を着た、いかにも位の高そうなアメリカ軍人達が。
資料館の中を付き人を従えて笑顔で周り、目が合った日本人にフレンドリーに話しかけている…。
なんと平和で穏やかな光景。思わずカメラでパシャリ。
まさに73年前の今日には考えられなかった光景に何とも不思議な感じさえしました。じーっと見ていると、そのアメリカ軍人たちがこちらの方へ…。ムリムリムリムリ。
私のすぐ隣の若い男性に何やら話かけている間に ビビりの私はダッシュで逃亡。
まぁ今思えばこの上ない体験を得られたかもしれませんが、緊張しすぎて結局何話したのか記憶が飛ぶだろう為、結果的には同じかな(^-^;
とはいえ臆病すぎる自分に自己嫌悪…。
そして幾度となくニュースで見た式典が始まります。
沖縄県知事や総理、地元学生らのスピーチです。
特に女子学生の素晴らしいスピーチには目頭も熱くなり…周りからもすすり泣く音が聞こえました。
一転、首相スピーチの米軍基地問題になるとヤジが飛びます。これまで問題になる度ニュースで見るだけでしたが対岸の火事ではないことを思い知ります。
これは先ほどの軍人さん↓
そして式典は滞りなく行われ、ほぼ定刻に終了しました。
その後は一般のお焼香も可能で会場はなお祈りに包まれていました。
私たちもお焼香を済ませた後、摩文仁の丘へ。
これが号外で配られていた『沖縄タイムス』と「式次第」
↑右側は英語版。
↓「式次第」見開き。
↓ 丘から見た式典会場
これまで訪れた時はいつも閑散としていてお供え花もなかったですが、さすがにこの日は、たくさんの御花がありました。
ほぼ当時のまま原形をとどめたこの32軍の終焉の壕は、沖縄戦がよりリアルに迫ってきます。百聞は一見に如かず。どこか単なる歴史のような気がしていた戦争が心に染みる瞬間です。
「第三十二軍司令部終焉之地」とあります。左側に見える柵の向こうが壕です。
写真では見えないですが、文庫本程度の大きさの牛島中将の肖像写真が壕の入り口辺りに掛けられています。
牛島中将が自決し沖縄の組織的戦闘終結を迎えた6月23日が、まさにこの地です。
後述しますが、「戦争遺構を残すためには何が必要だと思いますか」というアンケートを、訪れたある施設でお願いされました。
一言でいうと”お金”でしょうね。その為にはやはり”関心”なんだと思います。
沖縄は戦史上稀に見る壮絶な地上戦が行われたにも関わらず、戦跡を巡ると人の少なさに驚かされます。当時を知ることをできる貴重な場所にはほとんど人はいません。終戦記念日であっても、です。
これでは資金も集まるはずはなく、遺構維持費も、そこを管理する人件費も削られて当然です。
あちこちで宅地造成が進み、現存する戦跡は今にも崩れそうなところばかりです。
これでは言葉では伝わらない部分を後世に伝えるのは難しく、風化し、忘れられていくのは想像に難くありません。
この日、摩文仁の丘は沖縄戦最期の地であるためその周辺は遺族と見られる方々がおられました。いつもよりは人が多いのでこれまで足がすくんで行けなかった所へも行ってみる…。
摩文仁の丘の頂上から、祈念公園の反対側(海側)へと降ります。
↑頂上にある「黎明の塔」
石階段があるのでずんずん降りていきます。すると左側と三叉路になります。(写真撮り忘れた…)
そのまま道なりにまっすぐ行くと「沖縄師範健児の塔」、左側の二股に分かれた道を右へ行くと「南冥の塔」、左へ行くと海へ出ることができます。その途中には井戸があり水を求めて多くの人が殺到したそうですがそこには当然米軍が待ち構えていました。
↓ 海は急に現れます。悲劇の地と美しい海が相まみえない違和感。
73年前、米軍の戦艦で埋め尽くした海。想像がつかないほど海は美しい。
そして海へ降りたかったのですが、階段が…ぱっくり割れている…。
途中ですれ違った老夫婦が「足元悪いからね~」と教えて下さいましたが悪いどころではない。捻挫確実。
脇の茂みからはガサガサっと音がするし(風だと思いたいのですが、何せあちこちに「ハブ注意」とあるのでビビりまくりです)引き上げてきました。
「慰霊の日」でもそこですれ違った人はやはり数える程度。
立派に作られた石碑や塔は祈りの場所なので怖さはありませんが、手つかずの場所には軽々に近寄れない怖さ・重さがあります。
でもそれが大切なんだと思うのです。
悲劇の怖さを感じなくなると「戦争は悲劇」という言葉が虚しく響きます。
戦争は怖いもの、と位置づけた教育を受けてきましたが正直、”怖いって何?”状態でした。(当然ですが)実態が伴わないのです。その実態を垣間見られる戦争遺構を何とか残して頂けないかと切に感じた1日でした。
次は「前田高地」と「南風原文化センター」へ。
つづく。
沖縄旅行(2017年 秋)<旅程・旅費内訳大公開!>
気になるお金のこと
今回は3回目の沖縄旅行ということで、コアな観光スポットを無駄なく回るために動線も意識してリーズナブルに、を意識して組んでみました!
ケチるわけではないのですがいつも帰る日の「レンタカー代+保険料」に無駄を感じていました。半日あるかないか、ですからね。(保険料はそれでも1日分)
今回は別々に手配するなど工夫しました。旅程を考えてレンタカーは貸出店舗と返却店舗を分け、最終日はレンタカーなしで最後まで楽しむ!
旅費も現地利用含めて10万円強に抑えることができたこともあり手前味噌ですが、無駄な動きのない良いツアーだったと夫婦で自画自賛してます!(#^^#)
旅程
<1日目>
① 6:30~ 7:30 空港リムジンバス乗車
② 8:25~11:00 羽田⇒那覇
③11:30~12:00 ポークたまごおにぎり本店(那覇空港店)でランチ購入
④12:00~13:15 レンタカー受け取り(オリックスレンタカー那覇空港店)
~~~移動(高速道路利用)~~~
⑥ 16:00 ホテル着(Okinawa Spa Resort EXES)
<2日目>
① 8:00~ 9:30 朝食ビュッフェ
② 11:00 チェックアウト
~~~移動(一般道路利用)~~~
③12:00~12:30 真栄田岬散策
④14:00~16:30 前田高地散策
⑤17:00~17:30 シュガーローフ散策
⑥ 18:30 レンタカー返却(オリックスレンタカー美栄橋駅店)
☆レンタカー営業所からホテルまで徒歩5分!近いっ!
<3日目>
① 6:30~ 7:30 朝食ビュッフェ
② 7:45~ 9:00 パラセーリング(ホテル送迎付)
③ 11:00 チェックアウト
~~~移動(ゆいレール利用)~~~
④12:45~15:00 那覇⇒羽田
旅費内訳
①航空券 & ホテル
・往復航空券+全ホテル(朝食込)
・「るるぶトラベル」にてネット予約、事前クレジット決済
・78,200円(税込)ー 7,000円(クーポン利用)=71,200円
②レンタカー
・新車登録2年以内、禁煙車
・「たびらい沖縄」にてネット予約、現地支払い
・2日間 5,220円(税込、基本保険料込)
③マリンアクティビティ
・3日目:パラセーリング
・「じゃらん・遊び・体験予約」でネット予約、現地払い
・7,000円(税込)/人×2人=14,000円ー 2,000円(クーポン利用)=12,000円
④その他
・空港バス往復(2人分)約4,000円
・ガソリン代 約1,500円
・ポークたまごおにぎり(2回)約3,000円
・波上宮 御朱印帳(1,500円)、お守り(500円×4)3,500円
・前田高地(ガイド代)1,500円
・その他(高速代、買い食い、お土産、等)約5,000円
合計2人で 約100,000円
お得情報&失敗談
今回はマイルを貯めだしてから初めての旅行ということで、ポイントサイトを活用して予約をしましたので利用状況をご紹介します。
・航空券+ホテルをハピタス経由で予約
78,200円×1.2%=938ポイント
意外にクーポン割引前の金額で反映されるんですね~、良心的!
もちろんマイルも貯まります。今回はANAのツアーで安いものが見つからなかったのでJALで行くことに。
JALマイル=984マイルです
・レンタカーをハピタス経由で予約
1予約=130ポイント ※後日分かったことですが北海道・沖縄以外が対象でした。つまり沖縄だったのでポイントの対象にはなりませんでした。残念。
・パラセーリングをハピタス経由で予約
14,000円×0.5%=70ポイント
このように航空機の984マイル以外にも1,138ポイントをゲットできます。マイルに交換すれば約1,000マイルとなり、ポイントサイトを経由するだけでこれだけお得になりました!
が、しかーし、
今回の予約は「たぶんハピタスが一番還元率が高いだろう」と勝手に思い込んでハピタスを使ったのですが、るるぶトラベルとじゃらんについては下記のとおりちょびリッチの方がかなり還元率が高かったのです!しまったーーーー(;_;)
今後は面倒くさがらずにちゃんと確認してから予約しようと思います。
まだまだ詰めが甘いですねぇ~。
ハピタス、ちょびリッチの登録がまだの方はこちらからどうぞ。
ポイントサイトって何?という方はこちらの記事をご覧ください<(_ _)>
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沖縄旅行記(2017年 秋)⑦パラセーリング
パラセーリングを体験!
今回の旅行の最後のイベントはこれ、以前から気になっていた「パラセーリング」です。3日目の帰りの飛行機が12時過ぎだったので、朝一の時間で予約しました(ホテル前8時)。送迎付きのプランだったので、レンタカーを返した後でも効率よく楽しむことができました。
せっかくなので、一番長い200メートルのロープ(高さは60~70メートルくらいらしいです)を選択。モーターボートに乗ってポイントまで行くので、その間は海上ドライブも(船酔いしない人は)楽しめます!
波に揺られるときはちょっとしたアトラクションぐらい上下してなかなかのスリルでした。
参加するのに特別な準備はありません。
あえていうなら濡れても大丈夫な服装とビーチサンダルを履いて、ぐらいです。
なので私たちは膝丈ジャージにTシャツ、ビーサン、サングラスという軽装で行きました。同乗した女性ペアは限りなくフツーの服装でした。そのうちの一人はスカートだったような…。
もちろん、髪も濡れない(実際には服も全然大丈夫でした)着替えも要らない、本当にお手軽なマリンアクティビティです(^◇^)
↓↓↓そしてそして、こんなサイコーの非日常が味わえます!!
なんといってもこれは天気が命!
なので前日17:00までキャンセルOKなところに予約して、天気予報を常にチェックしていました。(当日予約できる実施会社も結構ありますよ)
幸いキャンセルすることなく予定通りに楽しむことができました。
高い所が怖い人でもたぶん大丈夫です。一面海なのであまり高さを感じないのです。もっと高くして~って感じでした(*^▽^*)
私たちと同乗したのは他にその女性ペア1組だけでしたので、待ちの時間はほとんど無く、ホテルを出発してから終わってホテルに到着まで所要時間は1時間くらいでした。
思ったより早くホテルに着き、チェックアウトの11時までかなり余裕があったので、少し昼寝をしてから出発することもできました。
案外時間を取りませんので、帰る日でも十分だと思います。
沖縄は天気が良ければ、海の美しさは見とれてしまうほど。
そんな海でなにか遊べることはないかと探して見つけたこのパラセーリング。
大正解でした!!
ダイビングやシュノーケリングは髪が濡れる化粧が落ちると妻がうるさいし、シーウォークは水着じゃないとだめだったり(そりゃそうだ)、時間がかかったりしてどんどん選択肢が消えていき…。
消去法でいきつきましたが、またしたい!と思えるほど良かったです!
ちなみに小さいなお子さんでも大丈夫だそうです。みんなで楽しめますね。
次は離島のエメラルドグリーンの海の上でパラセーリングしたいなぁ~(*´▽`*)
かかった費用、利用した会社など旅費の内訳は次回まとめて載せま~す。ぜひ参考になさって下さい♪
沖縄旅行記(2017年 秋)⑥<戦跡>シュガーローフ
「シュガーローフ」も訪ねてみた
今回の旅程には入っていなかったのですが「前田高地」を訪ねガイドさんにいろいろ貴重なお話を聞いたことで、その戦況の流れを追ってみたくなったのです。(本当は「南風原文化センター」へ行くつもりだったのですが、時間が押してしまい次回へ持ち越しとなりました)
前田高地陥落後、次の激戦地となった「シュガーローフ」です。
ゆいレールのおもろまち駅近くにあり、現在は都市開発が進みほとんど痕跡は残っていません。
↓当時
↓現在
頂上部には水道局の配水タンクが設置されています。そこにはひっそりと小さな碑文があるのみです↓
わずか7日間で日米軍合わせ約五千人の死者が出たこのシュガーローフ。
事実上、ここが最後の激戦地です。
高さ20メートルにも満たないこの丘を巡って米軍と日本軍が11回にもわたって争奪戦を繰り広げました。
ここまでの死闘となったのはこの丘の陥落は首里城にある軍本部の陥落、つまり敗北を意味したからです。最大で最後の防衛ラインに位置するため、いかなる犠牲を払っても守らなければならない最後の砦だったのです。
↓シュガーローフ頂上東側からの写真。首里城が見えます(赤枠)
軍本部がもう目と鼻の先だったことが分かります。
米軍にとっても沖縄を攻略するにはこの丘を突破しなければなりませんでした。決死の覚悟で全戦力を挙げて抵抗する日本軍に対し、米軍は予想外の苦戦を強いられ「太平洋戦争を通じて最も血みどろの戦い」となったそうです。
そして圧倒的な兵力と物資・軍事力を持つ米軍を相手に、日本軍は互角以上の戦いをしたといいます。
↑『沖縄 シュガーローフの戦い』には米軍の生き残った退役軍人の話を元に赤裸々で生々しい戦いの様子が書かれていて、どれだけ苦戦したかがよく分かります。
沖縄戦は「米軍の日本本土攻略への時間稼ぎにすぎず、自らの命を代償に、米軍に可能な限り多大な出血をしいる」もので「日本兵はひたすら陣地内にひそみ、自らが死ぬ前に可能な限りたくさんの米兵を殺すべし」というのが作戦の指針でした。(「」内は上著書『沖縄 シュガーローフの戦い』より)
つまり勝つことは前提とされていない戦いだったのです。
そんな中での日本軍の頑張りが何とも胸に迫りました。
本当に日本軍は強かったんだなぁと誇らしく感じる一方で、それでもやはり兵士ひとりひとりに人生があり物語があり、大切な人がいて、もう一度会いたかった人がいたはずだと思うとこれほど命を軽んじる戦争の恐ろしさを同時に感じます。
上著書にこんな話がありました(要約)
すでに沖縄の地での死を覚悟していた海軍気象士官だったある兵士が突然東京の軍令部への転勤を受け、見送るために集まった部下の兵士らは「どうしても行ってしまうのですか」と別れを惜しみながらも「内地には砂糖がないというので、兵員一同で黒砂糖を機内に積んでおきました、内地の皆さんにお分け下さい」と言って見送った…
もう号泣です。
今回「前田高地」「シュガーローフ」と現地を訪ね、訪れる人のいない戦跡を見た時、忘れ去られているような何とも言えない寂しい気持ちになりました。当時に思いを馳せ、忘れないことで感謝や供養の形になればなぁと思います。
沖縄旅行記(2017年 秋)⑤<戦跡>前田高地(浦添ようどれ館)
『ハクソーリッジ』の舞台「前田高地」を歩く
沖縄好きの方でもあまり聞きなれない場所かも知れませんが、私たちの今回の旅行の最大の目的地はここ「前田高地」です。
場所は浦添グスク跡になります。
その跡地を管理する「ようどれ館」という事務所 兼 案内所があって、そこへ行くと10台程止められる駐車場(無料)があります。その会館の中にはとても親切な所員の方々がおられていろいろ教えて下さいます。
「ようどれ館」へは、かなり細い民家の間の坂道を登っていきます。「うそ?ホントにこの道であってる?」みたいな。私たちのレンタカーのカーナビでは施設検索はもちろん電話番号検索もできませんでので、住所を控えておいた方が良いです。
「前田高地」は、第二次世界大戦において日本国内で唯一の地上戦となった沖縄戦においても、最大の激戦地の一つに挙げられる場所です。そして2017年6月にここを舞台にした映画が公開されています。『ハクソーリッジ』です。ご覧になりましたか?
この映画はアメリカ軍の衛生兵「デズモンド・ドス」にスポットを当てた実話です。
高さ150メートルの断崖絶壁の上で繰り広げられる激戦の中、宗教上の理由から武器を持たずに80名余の負傷兵を一人で救出し、自らも生還するという奇跡的な話です。
実話というリアルさと、かなり忠実に現場を再現していて、引き込まれるような映画でした。
そしてその断崖絶壁こそ、この「前田高地」です。
崖下から登り迫る米軍を、頂上側で日本軍が迎え撃つという構図です。
☟そしてこれが実際の写真。
崖上に立っているのがデズモンド・ドス御本人と言われています。
そしてなんとこのデズモンド・ドスが戦後この前田高地を訪れていらっしゃいます。ようどれ館でその貴重な記念写真があります!(たぶん見せてくださいます)
もちろんこの映画を見て現地を訪れてみるのも意味があるとは思いますが、是非もう一つ下記書籍も読んでおくことをおすすめします↓
この書籍は、著者・外間(ほかま)さん自身が現地入隊の初年兵として前田高地で戦い、同じく奇跡的な生還をはたされた記録を綴ったものです。
先の映画が米軍側からの視点、この書籍が日本軍側からの視点の内容となっています。
この方は初年兵(いわゆる「新入り」)であったことから、索敵(敵軍の位置を探りながら前進すること)など激戦地の中でも最も死と隣り合わせの最前線で任務に就きながらも生還、という奇跡中の奇跡といってもおかしくない体験が綴られております。
実際に現地に行ってみると、鬱蒼とした亜熱帯の森のような所に壕があちこち残っています。壕の写真☟
↓ここは前田高地の麓の旧日本軍の壕入り口後です(写真下・鉄格子がかかっているところ)。なんと反対側までつながっているとか。
このような狭く暗い洞窟で蒸し暑い沖縄の梅雨の時期に、壕の外に出れば空から海からの艦砲射撃、四方八方から敵軍の銃弾が飛んできたそうです。
壕の中に身を隠せば頭上からの馬乗り攻撃(壕の入り口や掘削機などで開けた穴から手りゅう弾やガス弾を投げ入れたり、火炎放射器の噴射やガソリンを注いで火を放ったりする攻撃のこと)と互いの兵士にとって、もはや正気でない狂気に満ちた戦闘が繰り広げられたそうです。
衛生的にも精神的にも肉体的にも尋常な状況でなかったことが容易に想像できます。
この戦場が『ありったけの地獄を一つにまとめた戦争』といわれた所以が分かった気がしました。
現在はほとんどの壕が、戦後70年以上が経ち岩盤が下がってきて危険で入れないそうです。(入り口から少し覗くだけでも十分でした…怖い…)
そして、この前田高地の戦いの中でも最も多くの死傷者を出し「魔の高地」と呼ばれた場所がワカリジー(別名『為朝岩』『ニードルロック』) という大きな岩の周辺の高地です。一度行くと戻ってくる兵士はほとんどいなかったと言われています。
このワカリジーに行くには、お墓の中を通り木々をかき分けて入っていく必要があります。少人数で行くには分かりにくい場所ですので、ようどれ館に事前に連絡しガイドをお願いすることをおすすめします。
ちなみに私たちは事前にガイドの予約はしておりませんでしたが、ガイドを頼んでいた夫婦と運よく遭遇し一緒に周らせてもらうことができました。
2時間コース3,000円です。人数で割れるので多い程リーズナブル(^_-)-☆
沖縄の戦跡はガイドブックにもほとんど紹介されていないためか、私たちが訪問した時も日曜日にもかかわらずほとんど人はいませんでした。
沖縄は魅力的なリゾート地ですが、過去にこのような戦地となった事実がどんどん風化されている気がしました。
実は私も恥ずかしながら30歳になるまで沖縄戦とは何たるかを知りませんでした。
始めて沖縄へ行く前に妻に勧められこのDVDを見たのが、深く知るようになったきっかけです↓ 岡本喜八監督の『沖縄決戦』です。
今でも沖縄に行く直前は見ています。結構内容が難しいので1回ですべて理解するのが難しく、見るたびに分かることが多くなる感じです。なのでレンタルより購入の方がいいかもしれません。
これらを知って沖縄を訪れると、自分と変わらぬ年齢の男達が戦地へと召集されどれほど無惨に、無念に散ったかを思うと手を合わせずにはいられませんでした。
今の平和とその英霊達に感謝することぐらいしかできませんが、必ず戦跡1ヶ所は訪問するようにしています。
今回の旅行のメインだったので、記事が長くなってしまいましたが最後までお読みいただきありがとうございました<(_ _)>
沖縄旅行記(2017年 秋)④真栄田岬
最初は今回の旅程には入れてなかったのですが、すごく天気に恵まれたのでホテルから目的地の「前田高地」に行く途中ということもあり、ダイビングスポットの「青の洞窟」で有名な真栄田岬に立ち寄ってみることにしました。
駐車場に入ると(100円/1時間)真っ黒に日焼けした人たちで溢れ返っていました!なんかみんなイケイケな感じ(←表現が古すぎるね)
隣で「日焼け止め・サングラス・日傘」の三点セットを肌身離さず携帯している妻は妙に場違いなのでさっさと散策ルートへ。
観光名所にせっかく寄ったので炎天下の中をあちこち歩き周ってみる。足元はごつごつの岩だらけなので、歩きやすそうなところを辿って崖ギリギリまで行ってみました。とは言ってもビビりなので、横から見れば相当崖から安全を保った距離ですが。
少し横に逸れた脇道に入ると、見事なエメラルドグリーンの海が見渡せる穴場もあったりしてヒーヒー言いながら斜面を登ったり降りたりした疲れも吹っ飛びます。
体力と暑さの限界、というタイミングで散策終了。「真栄田岬はこれで制覇」ということにしました。
ちなみに上の写真を撮った場所は下の地図の赤字のところです☟
芝広場の右側はダイビングをする人でがやがやしていますが、この遊歩道はほとんど人がいない上に、目の前に遮るものがない景色を臨むことができるので、喧騒が苦手な方にはとてもおすすめです。
その後、実際のダイビングスポットへ行ってみました。過去に一度ダイビング経験はありますが、いずれはもう一度やってみたいなぁ~と思っていたので下見がてらに。
う~ん、すごい人だ…。
自由に楽しみに来ている人達というより、オプショナルツアー的な感じの集まりのようで小さなボートに団体客が乗ってダイビングスポットの順番待ち、的な。
まぁインストラクターなしで趣味でダイビングってなかなかの経験者じゃないと難しいですからね。とっかかりはやはりツアー参加になるでしょう。
私たちもまだまだインストラクター付きでないとできないですが、こういう人気観光地は避けよう、という結論に。
みんなで楽しく、という方には賑やかでいいと思います。
ダイビングは見ている分には本当に楽しそうで、透き通った綺麗な海に潜る…最高ですね。ただその後が…。髪は海水でベタベタ、足も砂が付きまとってなかなか乾かない。シャワー必須。面倒さが先に立ってしまう…。
海が好きなのでもっと気軽に楽しめたらなぁといつも思います。
というわけでマリンスポーツを探しまくり、今回の旅行でめちゃくちゃ楽しくて簡単に参加できるアクティビティを体験しました!!
その内容は後日掲載しますっ(^◇^)
沖縄旅行記(2017年 秋)③波上宮
波上宮
初日はホテルステイを楽しみたかったので、観光は那覇空港近くに位置する「波上宮(なみのうえぐう)」のみとしました。ここを選んだのは、崖の上にある神社でなんか神秘的だなぁと思ったのと、妻がここの御朱印帳がとてもカワイイから御朱印集めを始めるならここから始めたい!という安易な考えによるものです。
HPはココ☞波上宮
ここへは那覇空港から車で10分程度で行くことができ、無料駐車場が20台程あります。この無料駐車場は鳥居をくぐって入っていくので、それを知らずにどこだどこだとグルグル回っていました。まさか車で入ってもいいとは。
真ん中でこっちに向かって駐車しているのが私のレンタカー☝です(知らないとちょっと入っていくの勇気いりますよね)。
そして参拝後、御朱印帳ゲット♪
写真ではちょっと色合いがうまく伝わらないかもしれませんが、実物の黄色はもっと綺麗ですよ!沖縄の黄色ってなんかいいんですよね~
☝表
☝裏
☝御朱印
☝健康祈願のお守り(とても綺麗なので親戚にもお土産に)
私たちが参拝したときは比較的空いており、ひっそりとした神社なので静かに参拝することができました。御朱印集めを始めるのに、なかなか来ることのできない沖縄からっていうのも良くないですか?
断崖にそびえて見える景色は神社の裏側にあたります。その下に広がるのが「波の上ビーチ」です。
私たちが訪れた日は真夏日で灼熱だったので参拝だけで精一杯。ビーチで佇む体力的余裕がありませんでしたが余力があれば、下へ降りてみると素晴らしい景色だそうです。穴場的スポットだと思うので、沖縄旅行の際には是非立ち寄ってみてください♪